2020-11-07から1日間の記事一覧

過去はいつでも透明色の色彩のよう(第二話つづき)

俺は彼女が座っていた所に置いてあった紙切れを取って、そっと開いた。 里中町37-5の家に訪ねてみて! もしかしたらあなた、住む場所も考えてないんじゃないかと思って。 奈良 椿 その紙切れには急いで走り書きした文字が並んでいた。 俺はとっさに列車…